2011年6月15日水曜日

「簡易しおり機能」と「簡易条文メモ機能」[PRO版]

以前「次回リリース予定」という記事の中で次のように書いていました。

今回のPRO版リリースに含める予定だった新機能はもう少し作り込みを行う必要があるため、次回リリースに延期することにしました。

このPRO版Version.1.0.5への実装を見送った機能というのは「条文メモ機能」です。

この機能は、法令データ提供システムから取得した法令データに対して

  1. 条文番号入力テンキーでジャンプして
  2. 現在参照している条文にメモを付ける

というものです。

これまでのバージョンのテンキーには無かった以下の赤丸部分のボタンをクリックしてメモを付けることになります。




具体的には、この[M]ボタンを押すと・・・


以下のようなダイアログが表示されて、メモを付ける条文についての確認をします。


「中止」だと法令表示ビューに戻ります。「OK」をクリックすると以下のような表示になります。





法令表示ビューが透過して見えていますが、これは自分がこれからメモを付ける条文が一部であっても見えている方が良いと考えたからです(忘れっぽいので画面遷移したとたんに「あれ?」と記憶喪失にならないようにw)。

メモ領域には、先ほどのダイアログで確認した内容が「ヒント」として表示されていますので、ここで再確認できることになります(すでに当該条文にメモが付いている場合にはメモ内容がこの領域に表示されますのでその場合はヒントは表示されません)。

メモ領域をタップしてメモ内容の入力をします(以下はサンプルなので内容は気にしないでください)。


入力が終わりバックボタンを押すとIMEが閉じて


「確定」ボタンを押すとメモが記録され、法令表示ビューに戻ります。



このメモを一覧して該当条文にジャンプするためのビューはこれから実装しますが、メモを付けるのはこんなイメージになります。

これを見る限り、しおり機能にメモのおまけが付いたような感じですね。


さて、現在ある「簡易しおり機能」についてですが、DIY六法では対応法令規則が法令データ提供システム以外のサイトのデータも含んでいる関係で、一部のデータで条文ジャンプ機能などの機能が使えない制限があります。

これは元データを提供しているサイトが異なっていて、HTMLデータの形式が統一されていないことに起因する問題なので、それらのデータをそのまま利用することを前提としている関係で発生してしまう制限です。

これを解決しようとすると元データに手を入れることになり、その時点で内容に誤りが混入したり、元データ更新の度に編集作業が必要になったりして、管理コストが一気に跳ね上がりますので現実的な対応ではありません。

現在実装されている簡易しおり機能は、この元データの違いに影響されない方式になっているのですが、その代償としてデフォルトフォントサイズを変更したり、端末の向きが異なる状態で記録・移動したりすると、しおり位置がずれてしまうなどの問題点があります(これはこのアプリだけの問題ではなく類似したアプリで同様にあるものです)。

しかし、条文ジャンプ機能がない裁判所規則集などの参照時には、この簡易しおり機能の実装方式でしおり位置の記録・移動を実現するのが現実的です。


そういった事情から、この簡易しおり機能は今後も存続する機能となります。

が、その一方で、法令データ提供システムを元データとする条文への参照が可能なデータの利点を活用できる方式での実装も欲しい・・・というところから実装することになったのがこの「条文メモ機能」ということになります。

条文参照が可能な法令データ提供システムの法令データに対しては、条番号(項・号は想定していません)に対応するしおりを記録するようにし、さらにそこにメモを付加できるようなことができれば、資格試験の勉強をする際に必要な事項をメモしたり、というような用途に使うことができるかもしれません。


それならいっそ、今の簡易しおり機能にメモを付けたらいいのでは?というのもありますね。実装は可能だと思うので今後のバージョンアップで検討していきたいと考えています。

では。

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